順番が前後しますが、1つ前の記事で書いた『からくりからくさ』は、『コンビニ人間』を読んだ後に読みました。
以前アメトーーク!で読書芸人の皆さんが大絶賛していたことと、Amazonの評価がよかったこともあり読んでみたのでした。
大絶賛されているだけあって、とても読みやすかったです。
でも。
私には消化不良というか、すっきりしない本でした。
それで、このすっきりしない気持ちをどうにかするために、『りかさん』を読んで勝手が分かっていた『からくりからくさ』を読むことにしたのでした。
からくりからくさの主人公たちは、コンビニとは縁遠い生活をしています。
すごく、自然と近い生活をしています。
いわゆる安定ではなく、自分の信じた道をまっすぐ進んでいます。
コンビニ人間の主人公も、コンビニという場所に自分の生きる場所を見つけたはずなのに、それはとてもいびつな生き方であるように表現されています。
私は、あれだけコンビニを極めたなら、それはそれですごいと思うのですけど、世の中はそうはとらえないんですね。
結局いろいろ後味の悪い感じになってしまったので、私には『からくりからくさ』での浄化が必要だったのでした。
とはいえ、『からくりからくさ』もちょっと女同士のいろいろがあって、それはすっきりしなかったんですけどね。